髪の傷みを防ぐドライヤーのテクニック
お風呂上がりや朝のスタイリング時などに毎日使うドライヤー。実はこのドライヤーには正しい使い方があります。
髪を乾かすときやスタイリング時などに、ドライヤーの使い方をちょっと工夫するだけでも、髪の状態やスタイリングの仕上がりは大きく変わってくるのです。
そこで今回は髪を傷めにくい正しいドライヤーの使い方を紹介するとともに、短時間でもヘアスタイルがきまるドライヤーを使ったテクニックについて紹介します。
やっていませんか?髪を傷めるドライヤーの仕方
髪がパサパサしたりギシギシしたりするのは髪のキューティクルが傷んでしまっているからです。
たんぱく質でできた髪は熱に弱く、シャンプーなどで皮脂が少なくなっているお風呂上がりは特に傷みやすい状態となっています。
この状態のときにバスタオルなどで髪をごしごしと拭いてしまうのはNGです。
キューティクルは熱や摩擦に弱いため、バスタオルでごしごしと拭いてしまうと簡単に傷んでしまいます。
また、ドライヤーを使って髪を乾かす際に、風を下から上に向かって当てる方法もおすすめできません。
髪の表面を構成するキューティクルは、上から下に向かってうろこ状になっています。
髪の毛が温まったお風呂上りには、このうろこ状のキューティクルがやや開き気味となっており、下から上に向かってドライヤーの風を当ててしまうと、このキューティクルがはがれやすくなってしまうのです。
さらに髪の毛は毛先の方が乾きやすく、根元に近づくほど乾きにくくなるといった特徴もあります。
そのため毛先の方から先に乾かし始めてしまうと、根元部分が乾くころには毛先がパサパサになってしまうのです。
髪を傷めないドライヤーの方法・手順
1.タオルドライ
髪を傷めずにドライヤーを使うためにも、まずは正しいバスタオルの使い方からマスターしましょう。
お風呂上りに実践したい基本的なテクニックがタオルドライです。タオルドライといっても特別なことをするわけではありません。
濡れた髪はできるだけタオルを使って乾かそうというものです。
お風呂上りに、まずタオルを頭にかぶり、頭皮の水分をタオルにしっかりと吸い取らせるようにします。
この時のコツは指で優しく頭皮を揉むような感じでタオルに水分を吸い取らせることを心掛け、決して髪をごしごしとは拭かないようにすることです。
髪の中間や先端部分はタオルで挟み込むようにして水分を吸収します。髪の長い人はタオルを2、3枚用意すると短時間で髪を乾かすことができるでしょう。
2.ドライヤー
髪の水分をしっかりと取り除いた後はドライヤーを使って髪を乾かします。
ドライヤーは髪の根元部分から使うのが鉄則です。まずは根元部分を乾かし、その後に毛先に向かって乾かすことをイメージします。
乾きにくい根元部分にはドライヤーの温風を使います。
この時のコツはドライヤーの角度を30度ほど傾け、髪からは10cmほど離して使うようにすることです。
また、温風を当てる際には、ドライヤーを振るようにして使い、風が同じ場所に当たり続けないように気をつけます。
根元部分が乾いたら、ドライヤーの風を冷風に切り替えます。
風は中間部分から毛先に向かってあてるようにし、風の通りが良くなるようにときおり手櫛で毛先を整えながら乾かしていきましょう。
このようにして使えば、髪を傷めず、短時間で乾かすことができます。
部分的にボリュームアップさせたいときは
髪のトップなど一部分のボリュームを出したいときはドライヤーの弱温風と冷風を使います。
まず、ヘアスタイルを上手くまとめるコツは髪全体が乾く少し前にセットを始めることです。
髪が乾く前にセットを始める理由は、髪には水素結合という作用があり、髪が乾燥する直前にもっとも形が固定されやすくなるからです。
この作用を上手く使えばスタイリングも短時間で簡単にきまります。
トップのボリュームを出すときには、髪の根元をつまみ、弱温風を使って乾燥させます。
次にドライヤーの風を冷風に切り替え、髪の根元から毛先に向かって冷やすようなイメージで風を当ててゆけば、しっかりとボリュームを出すことができるでしょう。
髪が柔らかめの人で、トップのボリュームが出しにくい場合は、ドライヤーの風を当てる際に、優しく髪を引っ張るようにしてテンションをかけます。
こうすると髪のまとまり感が良くなるので、髪が柔らかめの人でもボリュームが出しやすくなります。
ドライヤーの風は左右からあてるようにするのも大切なポイントです。
まんべんなく風が当たるように工夫することで長くヘアスタイルを維持できるようになり、ヘアセットで髪が傷んでしまうのも防ぐことができます。
ドライヤーの仕方1つでダメージにも、ツヤ髪にもなります。
今日から早速試してツヤのある美しい髪を目指しましょう!